株式会社SAFFAIRE SKY ENERGY は、日揮ホールディングス株式会社、コスモ石油株式会社、株式会社レボいインターナショナルの3社が、廃食用油を原料として国産SAF(Sustainable Aviation Fiel:持続可能な航空燃料)の製造や共有事業を行うために設立した、国内初の国産SAF大規模生産に向けた会社です。
SAFFAIRE は、宝石のサファイヤ(Sapphire)とSAFをかけた造語です。サファイヤの持つ深みのある青は「ゆるぎない心」の象徴とされ、空の脱炭素化を実現するという我々の強い意志を表しています。さらに、サファイアの語源ともなっている「青空」に SKY ENERGY を組み合わせることで、SAFという次世代ネルギーにより「未来もずっと青空が続くように」というい願いを込めました。
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序章〜ヒアリングに臨むにあたって〜
私はヒアリングを大切にしています。出来上がりの良し悪しは、ヒアリングの良し悪しに左右されると言っても過言ではありません。
ヒアリングでは、「資料には載らないお客様が大切に思っていること、熱量」といった、重要な情報を直接感じることができるのです。
この「資料や文字には現れない情報」こそが、デザインの核となる、と感じています。
株式会社SAFFAIRE SKY ENERGY 様とのヒアリング
大きな企業のしかも政府の肝入りプロジェクト、難しそうな業務内容。私自身も、緊張しながらヒアリングに臨みました。
私の「こういう仕事に就いている人は、堅くて怖い人かも」という勝手な妄想は、一瞬で吹き飛びました。
非常に穏やかながら、ブレない気持ちと使命感に満ちた熱い方々でした。
SAFについて
私の不勉強を恥じ入りながら、今回のお仕事で初めて知った「SAF」について、教えていただきました。
「SAFには複数の原材料からなる種類がありますが、“国内廃食用油100%のSAF”の生産は、当社だけです。
残念ながら、日本のSAF開発は世界から遅れをとっている現状において、私達のSAF生産は急務です。」
「国産にこだわる。フロンティアになる」という言葉から、強い決意を感じると共に、
SAFの現状や課題などを知り、この事業の重要性・社会的意義を理解すると、お客様の使命感を共有出来たような気持ちになり、私も身が引き締まる思いでした。
3社の役割
廃食用油からSAFを生産するためには、大きく分けて 廃食用油の回収 → 精製・生産 → 運営・販売 という 3つの工程があります。
この「油のバトン」を繋ぎ、資源循環を実現させるためには、3社の力が必要になるとの事。
また、廃食用油の「海外流出」「調達」が大きな課題になっていること、そして「脱炭素・資源循環に、誠実に取り組む」ことは、未来もずっと青空が続いていくための使命だと、熱く語ってくださいました。
これは事業であると同時に、社会貢献なのだと実感。
ロゴデザインの方向性について
事業のお話をお聞きして、ここからデザインの話になります。
社名がすべて大文字で表記されているのは「先頭を走る、フロンティア感、強さ」が伝わるように、と考え大文字にしたそうで、
この名称には、多くの反響があったとうかがいました。
なるほど、確かにそういう印象を受けますね。それと同時に、個人的に「声に出して宣言している」という印象も受けました。
社名と同様、ロゴも「会社を表すもの」です。そして「好み」に左右されることもあり、意見が分かれることも少なくありません。
なるべく、皆さんのイメージするロゴの方向性にブレがでないよう、事前の意見をうかがいました。
用意してきたロゴのポジショニングマップ(私が今までにデザインしたロゴを、クール、親しみ、シンプル、独自性の座標で配置したもの)を
ご覧いただきながら、デザインの方向性を話し合いました。
皆さん興味を持ってくださり、色々な意見をいただきました。概ね「クール」「シンプル」な方向性で話が進み、カラーについて、
またキーワードも沢山出てきました。
さぁ、ここからが私の本領域です。お客さまの熱意に負けない良いロゴを作っていかなければ!!
ヒアリングを終えて
今回のヒアリングでは、「石油の代替製品ではなく、脱炭素のソリューションを提供する」という大きな目的、
そこに至る道程で「社会に対する新たな価値観の浸透」の大切さを、私も実感しました。
また、お客様が何度も語られた「フロンティア」という言葉から、非常に強い決意を感じる事ができました。
デザイン-1 〜キーワード〜
ここから、私のデザインの作業に入ります。
私はいつも、実際にデザイン画を書く前に、お客さまとのヒアリングを反芻しながら、お客さまの事業にかける思いや、お客さまの言葉から感じる「目指すこと」をピックアップしていきます。
図(キーワード)
沢山のキーワードが出揃いました。
ここから、いよいよデザイン画の作業に入ります。 〜後編につづく〜